2007年3月26日
チャンスを広げる思考トレーニング
- 紹介者:
- ザ・プロジェクトマネジャーズ編集部
- 出版社:
- 日経BP社
- 著者:
- ロザモンド・ストーン ザンダー, ベンジャミン ザンダー
- 価格:
- 1,890円(税込)
もう一人の著者はセラピストの妻ロザモンド。
本書は二人の共著で、人生の質を高めるための考え方、物事の解釈方法、トレーニング方法を12の手法にまとめて解説した、ハーバード・ビジネスレビュー5つ星の推薦書籍です。
ただ「こんな手法ですよ」とやり方の説明で終わりではなく、それを具体的にどうやって応用していくかをトレーニングという形で示し、一見わかりにくそうな手法を具体的に紹介している、他のコーチング書籍とも一線を画す内容です。
また、ベンジャミン・ザンダー氏が指揮者でもあることから、例が殆ど音楽家に関する内容になっており、クラッシックが趣味の方ならなお楽しめますし、「ものの見方がコチコチになっているかな。」とふと感じることがあれば色々役立つ部分もあるかもしれません。
12の手法で私個人が気に入ったものを2、3簡単に紹介します。
- 世の中全部作りもの
あなたが靴メーカーのセールスマンで、ある地域にマーケティング調査員として送り込まれた際、その地域でだれも靴を履いていなかったとしたら、本社に何と電報を打ちますか?
A:「絶望的。誰も靴を履いていない」
B:「すばらしい商機。だれも靴を持っていない」
本書では、このたとえ話を取り上げて「世の中全部作りもの」だと解釈し、「どのみちすべて作り出されたものなのだから、自分やまわりの人の人生の質が高まるように解釈した枠組みや話を自分で作ってしまったほうがいい」としています。
心理学者アルバート・エリスのABC理論をご存知ですか?
アルバート・エリスが1955年ごろに提唱された論理療法の根幹を成す考え方で、Activating events(出来事)が 人のEmotional Consequences(感情的結論)を導くのではなく、その出来事をどう受けとるか(Beliefs)により左右されるという考え方です。
「世の中全部作りもの」と思えれば、この受取り方(Beliefs)を改善できるのでは無いでしょうか。
私は基本的にA思考なのですが、「世の中全部作りもの」という基本解釈を基に、B思考に変えていけそうかきっかけをもらいました。 - みんなに「A」をつける
指揮者であるベンが音楽院の授業で、今までとは違うまったく新しい評価方法を採った。
それが授業の最初からクラスの全員にAをつけるというやり方だ。
ただし、Aをつけただけで終わりではない。学生は2週間以内に、授業の終わりの日付で手紙を書かせる。
その手紙は「私がAを取ったのは…」という書き出しで、自分がなぜAという最高の評価をもらえたのか、その理由を書いていくという方法。
仕事だと、「現実のリソースから考えてXXXが達成可能。」という発想をしますが、これだと無限大に考えの可能性が広がるので、プラス思考を身に着けるには絶好のトレーニング。 - 「ゲーム盤」になる
当事者になるから感情的になる。今起こっていることはゲーム盤上のゲームだと思い、自分自身をゲーム盤と考えます。
その中で演じている自分も他人もゲームの駒に置き換えるイメージを持ちます。
そこまでできたら、その後その駒がどう動けば最も望ましい形になるか想像してみます。全てを駒だと思えば最適な動きがイメージできるでしょう。
もちろんイメージトレーニングだけでは何も変わりません。
自分と仮定した駒の動きを踏襲し、目標に向かって行動します。
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