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2007年5月11日

間違いだらけのシステム開発

紹介者:
ザ・プロジェクトマネジャーズ編集部
出版社:
翔泳社
著者:
ウルシステムズ株式会社
発行日:
2006年8月9日発行
価格:
2,079円(税込)

参加スタッフの知識もスキルもあるのに、失敗するシステム開発プロジェクトが後を絶たない。ITコンサルティング会社のウルシステムズは、この原因がビジネスとITの間に存在する4つのギャップにあるとしてこの本で解説しています。

具体的には、ゴール(目的)、・アクティビティ(業務)、・プロセス(工程)、・スキル(技術)に生じるギャップを指し、それぞれ以下のような内容になります。

1.ゴールのギャップ
経営トップの捉えているビジネス上の狙いが情報システム部門や業務部門に正しく伝わらないことで、経営課題解決につながらないシステムができること。

2.アクティビティのギャップ
あるべき業務が理解、共有されていないことから、現場で使えない、使いにくいシステムができてしまうこと。

3.プロセスのギャップ
開発プロセスの全体状況が情報システム部門と開発ベンダーで共有されないことから、システムが計画通りに完成しない結果となること。

4.スキルのギャップ
システム構築に必要になる技術スキルや知識を使いこなせないことから、要求された機能や性能を満たすシステムが構築できないこと。

例えば、ゴールのギャップでは、「経営層が考えるシステム開発のビジネス上の狙いが、システム部門に正しく伝わっていない」といったギャップがなぜ生まれ、どう解決すべきかを、短編小説仕立てのケース・スタディを通して解説し、四つのギャップに対して二つずつ、計八つのケースを紹介しています。

ケース・スタディでは、プロジェクトの流れを追いながら、ギャップがどの時点で、どのようにして現れるのか、ステークホルダー間のやり取りの中から理解できるようになっており、登場人物の相関図などを用いながら根本原因を具体的に探り、各ケースとそれに類似した問題に対する解決方法を示しています。

ひとつひとつのストーリーがとてもリアリティがあり、問題の設定に納得感があります。
情報システム部門の方には普段の仕事で充分感じられていることかも知れませんが、「4つの視点で問題の整理をする。」という位置づけで読まれると、良い頭の整理になるのではないでしょうか。

また、4つのギャップに対しての対策が、”情報システム部門でどのように対応するか”という一貫したテーマで構成されている点は、ブレが無く理解しやすい本と思います。

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