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2009年3月26日

のとはらブログ相談(6) 信頼度成長曲線の収束判定の実践的な基準や方法

【質問】

■ご相談テーマ:プロジェクトマネジメント、その他

■課題・ご相談内容
信頼度成長曲線の収束判定についての質問です。

収束判定の実践的な基準や方法等を教えていただきたく。
専門的には微分や非線形についての高度な数学を用いてモデリングを行ない、判定を下すことになるかと思います。

しかし開発の実践の場において、お客さまにも分かりやすい方法は無いものかと思っています。
単純にグラフを見るだけで「収束している」「収束していない」では、主観が入りやすいので、何か基準や方法があれば説得力が増すと考えております。


【回答】

信頼度成長曲線に関する質問ですが、信頼度成長曲線は不具合発生の予想モデルとして、利用されます。
予想モデルとして「ゴンペルツ曲線」を一般的に利用しますが、「ゴンペルツ曲線」は生物の成長過程を示す数学モデルの一種であり、ソフトウェアの不具合発生の推移によく適合することから、広く使われています。
予想するときは、テストの実績値より、ゴンペルツ関数のパラメータを求め、実行中のテストに合わせたゴンベルツ曲線を求め、予想モデルとして利用します。

実際の利用フェーズとしては、まだデバック状態に近いホワイトボックステストの時点ではなく、ブラックボックステストの段階である結合テスト以降での利用が一般的です。

テスト初期の実データに基づき、ゴンペルツ曲線を求めるため、テストが進むに連れて、曲線に沿った形で不具合が発生します。テストケースを全て完了した時点で、傾向として曲線に沿っていれば収束したと考えて良いと思います。
テストが進むと曲線の傾きが緩やかになり、最後は不具合が無くなるのですが、曲線と全く一致しない場合は、実データのサンプルが少なく曲線自体が正しくない場合と前工程のテストが不十分でバグが多すぎる場合が考えられます。

そこで、品質を良くするという本来の目的からすると、信頼度収束曲線でテスト完了を判断するよりも、前工程のテストを十分実施し、当該工程のテスト仕様(テスト項目、テストケース、テストデータ)の品質を十分上げた上で、テストを完了させることに注力することが最も重要です。
そうすれば、結果として不具合が曲線に沿ってプロットされていることになると思います。


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