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2013年10月23日

何気なく使っている言葉が、熟考を妨げる

 良くこんな発言や文書を書いていませんか?
 ・品質向上のため、徹底的にテストをやらせる
 ・~に見積りをやらせる
 ・~の要件が甘いので提案させる
 ・~を部下にやらせる
 など。

ある人材の能力開発を専門に行っている会社の方とディスカッションをする機会があり、その際に話題に出てきたことを今回はご紹介します。

ディスカッションの中で確認できたことは、「~させる」という意識が働くと、お願いしたいと思っている仕事について、目的、範囲、成果、期限、役割分担などの熟考がおろそかになり、曖昧な依頼になってしまいがちになるということです。


例えば、

今回のプロジェクトの目的は、お客様サービスの徹底向上である。
そのために最新のICT技術を使い、ビジネスの変化に柔軟に対応したシステムを実現したい。かつ今流行のビックデータを活用し、お客様にあったサービス提供が出来る、そんなシステムを実現したい。
そのためにユーザー部門として、システム部門に対しシステムの企画を提案させる。

その依頼を受けたシステム部門は、ベンダーに上記と似たような精緻さで「~させる」感覚でRFPを作成し、提案内容から内容と費用が一番よさそうなものを採用。

しかしプロジェクトを始めてみると ××××


上記のような「~させる」を経験された方は、このような結末になったのではないでしょうか?

プロジェクト期間中に仕様変更が頻発し要件定義が終わらず、またはプロジェクトの終盤になって仕様の寄り戻りが起こりプロジェクトは迷走。その結果トラブルプロジェクトとして多くの人が投入され、徹夜工事が続きプロジェクトメンバーは疲弊する・・・。そして出来上がったシステムは、ユーザーが意図したものとは違ったものが完成。


極端な表現を使ってはいますが、大なり小なり、似たようなことはシステムの企画・開発・保守においてよくあることだと感じています。

ただユーザーもシステム部門の方も、仕事をいい加減にやろうという意識は当然ながらありません。しかし「~させる」という意識が、自ら熟考するという努力を無意識に阻害するのだと思われます。

だからこそ「~させる」をうっかり使ってしまった場合は、その語尾を「~する」に変えてみてはいかがでしょうか?

すると、意識が主体的に変わると思います。

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