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2006年1月 6日

その23 海外編 中国、そしてインド その1

二つの大国、中国とインドと日本の関係

ぷろまねこ

ぷろまねこ
ドクター、明けましておめでとうございます。新年のご挨拶に伺いました。今年もよろしくお願い申し上げます。お口汚しでしょうが、栗きんとんと、リンゴきんとん作ってみました。お茶請けにどうぞ〜。

ドクターPM
明けましておめでとう、ぷろまねこ。新年早々あいかわらずマメじゃな。

ぷろまねこ
いや〜、お正月休みもちょっとだけしかいただけなくて、旅行どころじゃなかったので、半分やけになっています。それにドクターのところは、私にとっての「パワースポット」ですからね。本当は、雑誌に載っていたネイティブ・アメリカンの聖地に行きたかったんですが。

ドクターPM
相変わらず流行ものに反応の早いたちじゃな(苦笑)

ぷろまねこ
昨年は「変化の始まり」を感じさせる年でしたね。今年はどんな一年になるんでしょう。

ドクターPM
今年はその変化の方向性が、よりはっきり見える年になるのではないかな。
多分、ITを巡るアジア関係もそうじゃろう。

ぷろまねこ
ここのところ、良くも悪くも、台頭する中国を意識せざるを得なくなっていますが。それに、最近は経済誌でもインドがクローズアップされていますね。ドクターは、中国にもインドにも何度か行かれているんでしょ。どんな感じなんですか?

ドクターPM
確かにどちらの国も何度か訪れているが、一言で語るのは無理じゃな。
アメリカもそうじゃが、中国もインドも国土が広いから、文化的側面から言っても決して単一ではない。日本やイギリスの場合は、国が狭くてほぼアイソレートされているから、つい我々は簡単に「国民性」と口にするが、国土が広い国では人々は我々島国の人間が考えるような形ではひとつにまとまっていないのじゃよ。だから、一般的に「中国人は…」とか「インド人は…」というのは乱暴と言えよう。

ぷろまねこ
まあ、それはそうでしょうね。私の知っている中国人も、北京出身者と上海出身者、広州出身者では感じが全然違います。言葉も違うみたいだし。

ドクターPM
インドなどは、公用語だけで膨大な数の言語があるからな。
だから、今までわしの会っているのは、ある特定地域の中国人ないしはインド人で、外国人と日常的に仕事上の接触があり、英語を話す層じゃから、あくまでその範囲の話になる。
少なくともそこで言えるのは、見た目や表面だけで判断すると、とんでもない大間違いをするということが多いということじゃ。

ぷろまねこ
見た目ですか?

ドクターPM
見た目で言うと、圧倒的に中国人の方が日本人に似ているな。インド人は見た目がかけ離れている。だから文化的にも日本と中国の共通点の方が多いと考えがちだが、それはちょっと違う。実はインド人の方が文化的に日本人と近いのではないかと感じることが多いのじゃよ。IT産業のオフショア開発で言うと、中国が最も近くにある国だし、かつては人件費が安かったので、中国で行うことが多かった。だからそれなりの蓄積というか歴史がある。一方、インドは地理的にも遠いし、見た目が違いすぎるということがあって、インドと日本の関係はなかなか進んでいなかった。

ぷろまねこ
それが最近変わってきているんですね。

ドクターPM
そういうことじゃ。

中国との関係をうまく作れた例、失敗した例

ドクターPM

ドクターPM
まず、これまでの中国との関係を見てみようか。
ここ数年、日本人と中国人の付き合い方を見ていると、非常にうまくいっているケースもあるが、完全な失敗に終わっているところもある。それはかなりはっきりと二分される。 

ぷろまねこ
そうですね。言われてみると、比較的最近付き合いを始めたというところを除けば、その中間って聞きませんね。

ドクターPM
わしの知っているある企業は、上海のような大都市ではなく、中国の中でも気候が穏やかで人々の性格も温厚なとある都市に、ゼロから現地のシステム子会社を作った。そこは非常にうまく行っている。

ぷろまねこ
何か秘訣があるんですか?

ドクターPM
あえて言うなら、時間も手間もかけているからじゃな。その会社の場合、日本からも複数のスタッフが頻繁に現地に行き、中国側の社員を日本にも招いて研修し、お互いの交流を密にして相互乗り入れを図った。そうやって、あせらずじっくりと付き合って現地で教育もしてきたから、現地スタッフも日本語が話せるし、お互いの文化を肌で感じて尊重している。
わしは15年前に、すでにオフショア開発のために現地からスタッフを受け入れて、その教育を担当したこともある。そのスタッフたちも現地法人を立ち上げてとてもよくやっているぞ。そのように中国へのオフショアで成功しているところは、みな現地スタッフと信頼関係を作れているし、お互いの文化的背景を理解しているから、いい形で繋がっている。

ぷろまねこ
なるほどね。そういう基盤があると、ちょっと政治の方でゴチャゴチャしても、いい関係でやっていけるんですね。

ドクターPM
一方安さや量だけを求めて、時間をかけず、いわば力づくで現地に作った会社ではどんどん転職者が出たり、現地側が足下を見て値段をつり上げてきたり、いろいろとトラブルが多い。

ぷろまねこ
ええ、私も身近でいくつか撤退を決めた例を知っています。

ドクターPM
それに現在、中国でも物価も人件費も特に都市部では上がってきていて、より人件費の安いベトナムへシフトしている。現地の技術者も、もう優秀な層だけがITにくるという段階を過ぎていて、能力のばらつきも出始めていると聞く。
そういう意味でも中国は予想を超えるスピードで日本に近づいているんじゃよ。

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