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2006年1月17日

その23 海外編 中国、そしてインド その2

軌道修正が必要な対中国、まだこれからの対インド

ぷろまねこ

ぷろまねこ
なるほど、中国も広いし、しかも相当なスピードで変化しているから、ちょっと前の情報とか先入観で判断するのは危険なんですね。

ドクターPM
そう、その変化をリアルタイムで見ていき、それに応じて付き合い方も軌道修正していく必要がある。今中国との関係はそういう時期に来ているじゃろう。
確かに現在、ちょっと外交関係が冷えているが、だいたい、世界を見回してみても隣国同士というのはそんなに仲がよくないじゃろ。それは仕方のないことなんじゃよ。国民性がどうとか、という問題以前に、どうしてもお互いの手の内が見えすぎるし、気に入らないところは鼻につく。隣り合っているが故の資源の取り合いとか、紛争の歴史がありがちじゃしな。
一方、インドと日本企業との付き合いはこれからじゃ。もちろん、付き合いが深まるということは、よいことも多い一方で、今後何らかの潜在的な問題が増幅される可能性もあるが。

ぷろまねこ
そうですね。個人同士の付き合いもそうですものね。ある程度、気心が知れてからのほうが、「あれ?」ということが出てきますもの。まあ、そこをまたうまく越えると、さらに仲良くなりますけど。

ドクターPM
そうじゃな。わしが実際にインドに行ってみたところでは、日本人にインド好きや、いわゆる「インドにはまる」人が多いのもうなずける。中国や韓国とは逆に、インド人の見た目はわれわれとまるで違うし、文化も一見したところでは非常に違うエキゾチックな印象を受けるじゃろ。だが根本的なところでは、むしろ日本人と合い通じる文化を感じるのじゃ。
それに、インド人は日本人のことが大好きで、それをまた、非常に素直に表現してくれるから、まずそれだけでもうれしくなってしまう。

ぷろまねこ
それはなぜなんでしょう?

ドクターPM
やはり第2次世界大戦で、インドを植民地化していた宗主国のイギリスと戦ったアジアの国であるということと、戦後の復興の早さを見て、日本人を尊敬してくれていし、勤勉な国民性やまじめさにも非常に好感をもってくれている。まあ、隣国じゃなくて適度に距離が離れているのもよかったのだと思うが。
それに戦前から、インドの文化人や政治家と日本とは、かなり深い交流があったようなのじゃよ。

ぷろまねこ
それは面白いですね。最近戦前の日本とインドの交流をテーマにした本も出版されているみたいなので、読んでみようかな…
ドクターが最近インドに非常に興味を持たれているのは、ビジネス面だけじゃなくて文化面での興味も大きいんですね。その、「日本と合い通じるところ」というのはどういうところですか。

ドクターPM
こら、ぷろまねこよ。今の言い方はおかしいぞ。ビジネスと文化は切り離して考えることはできないということを忘れてはいかん。だからこのような話をしているのではないかね。

ぷろまねこ
しまった、そうでしたね。

ドクターPM
ぷろまねこはまだ、国による文化の違いがビジネスに及ぼす影響を実感するようなプロジェクトに関わったり、そのようなポジションについた経験がないのだから、無理はないかもしれん。だが、そのことを常に頭の片隅においておくことじゃ。おそらく、そう遠くない将来、それが役に立つはずじゃから。

ぷろまねこ
はい、心しておきます。

文化の深部で日本と親和性が高いインド

ドクターPM

ドクターPM
文化的宗教的背景ということでいれば、インドの主流の宗教はヒンズー教で多神教じゃから、一神教のキリスト教圏やイスラム教圏より、多神教アミニズムの神道と仏教が共存してきた日本に近い。食べ物は穀物中心で、人口の70%近くがベジタリアン。ベジタリアンは基本的に性格が温厚で、喧嘩っ早かったりすぐに切れたりはしない。最近、日本の若いのがすぐ切れるのはハンバーガーを食べ過ぎたせいじゃよ。伝統的日本食はかなりベジタリアンに近いものじゃったのだが。

ぷろまねこ
じゃあ、M社のハンバーガーチェーンはインドにはないんですか?

ドクターPM
インドにもある。ただしずいぶん現地化されているぞ。まずあのMのマークが赤じゃなくてオレンジだし、インドでは牛を食べないからラムバーガーしかない。

ぷろまねこ
ラムバーガーですか。それは一度試してみたいかも。牛よりもラムのほうがカラダにいいって言うし。

ドクターPM
わしは食べていないので、味は保障できないがな。
そういう食文化も含めて、インドにもいろいろ海外の文化が入り込んで入るのだが、感情的な穏やかさやまじめさが人々のベースになっていて、日本の古きよき時代を髣髴とさせる。日本はすでに核家族化が進んでしまったが、インドは大家族で、親戚づきあいが多い。休みの日には家族と過ごしたり、親戚と行き来して一緒に食事したりして過ごしている。まあ、親族の絆の強さは中国もインドに似ているかな。

ぷろまねこ
そうですね。いわゆる華僑も親族のつながりを大事にしながら異国でビジネスをしてきたという感じがします。でも中国も一人っ子政策の子どもたちが大人になっていますし、特に今後都市部ではどうなっていくかわからないですけどね。かなり早く核家族化が進むかもしれませんよ。

ドクターPM
そんなふうに、その国の文化について学んでいくことがビジネスの成功には欠かせないのだよ。
中国と日本はこれからもある程度深い関係を保っていくだろうが、何しろ隣国だし、歴史問題を巡るお互いの国民感情という火種もある。そのためにも、アジア圏で同じくらい、あるいは潜在的にはさらに大きな力を持つインドとも付き合ってバランスを取る必要があるじゃろう。もちろん、他のアジア諸国ともじゃ。

ぷろまねこ
私もそう思います。バランスは大事です。

ドクターPM
ところが、現在日本の対インド・ソフトウエア貿易はわずか4%しかない。まだまだ欧米一辺倒じゃ。

ぷろまねこ
へえ、そんなに少ないんですか。けっこうインドは経済系のメディアで取り上げられているから、最近はもっと多いのかと思いましたよ。何でそんなに少ないんでしょう?

ドクターPM
インドのIT企業側は日本ともっと取引する意思は十分なのじゃが、何しろ日本の企業のほうが現在のインドについての知識がなさ過ぎる。「インド? ああ、カレーね」程度で止まっている人があまりに多い。それが一番の問題じゃな。

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