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2006年7月28日

【4回集中連載 IT教育の勘所】第1回 IT教育に携わったきっかけ

数々のプロジェクトを成功に導き、企業を支えているのが、優秀なプロジェクトマネージャたちだ。ところが、デキるプロマネになる、あるいはデキるプロマネを育成するのは、予想以上に難しい。では、その問題点・課題は、いったいどんなところにあるのだろうか?業界を知り尽くしたIT講師、森徹夫氏が、「IT教育の勘所」を語る。

森 徹夫さん

森 徹夫氏プロフィール
森コンサルティングオフィス 代表/Modusアカデミー講師

独立系のシステム・インテグレータ、株式会社シーエーシー(CAC)にて、ロジスティックス分野を主に数多くのプロジェクトに参画し、SE、コンサルタント、プロマネとして活躍。その後、同社のヨーロッパ現地法人社長、ERPソリューション事業部長、SI企画本部長(執行役員)として事業の新規立ち上げ、ビジネス戦略立案、PMO組織の確立などに従事。
2004年に独立し、森コンサルティングオフィスを設立。現在、中堅・中小企業での効果的な情報システム活用を推進するITコーディネータ活動(経営とITのブリッジ役)およびプロジェクトマネジメント指導業務を展開中。
保有資格:技術士(情報工学部門)、ITコーディネータ

はじめに―IT教育のポイントやノウハウを、現場の人たちに届けたい。

森 徹夫さん

皆さん、初めまして!Modusアカデミーで講師を務めている森 徹夫と申します。
CACというSI’erにて33年間勤務し、幾多のシステム開発プロジェクトに参加後、コンサル部門やヨーロッパ現地法人の立ち上げ、ERP事業の運営などを担当しました。現在は独立し、ITコンサルティングやプロマネ教育に携わっています。

この連載では、こうした現場経験やコンサルティング事業の中で感じたこと、そして講師という仕事を通じて実感しているIT業界の問題点などを中心に、「プロマネ教育のポイント」や「ノウハウ」について、じっくりとお話していく予定です。
「プロマネとして仕事をしているが、いまひとつ自分のやり方に自信が持てない」「スキルをもっともっとアップさせたい」という現場の方はもちろん、「優秀な人材が育たない」と悩んでいる研修・教育担当者の方まで、幅広い方のご参考になれば幸いです。

ITで中小企業を支援したい! 独立から講師を引き受けるまで。

森 徹夫さん

では、早速本題に……、と言いたいところですが、その前に私が独立し、Modusアカデミーの講師になった経緯を若干、お話したいと思います。

冒頭でも触れたように、もともと私はCACに勤めていましたが、40代からは、新規ビジネスの立ち上げや事業部運営などマネジメント側の仕事が大半を占めるようになりました。この分野もそれなりに多数の顧客・社員と接し、面白くやっていたのですが、50代になって「社会人としての最終段階である第4コーナーは“原点の技術者”に戻って、現場と直接的な接点をもったところで仕事をしていきたいな」と考えるようになったのです。

その理由は、「自分自身、現場が好きである」という点ともうひとつ、中小企業のIT戦略・活用をお手伝いしたかったからです。ご存じの通り、日本の企業の約90%は中小企業だと言われています。この90%が競争力のあるサービス・技術をもち、成長しなければ、日本産業の発展はない。現在、サバイバルに向け悪戦苦闘している中小企業も多いのですが、そうした企業をITという側面でバックアップすることがとても重要!・・・という「ITコーディネータ」の理念に共鳴して、2年前に独立したわけです。現在、数社の顧問としてIT戦略や実務の指導をしています。顧客のIT予算は少なく、またIT理解者がほとんどいない為、大変な面も多いのですが、意義ある仕事と思っています。

Modusアカデミーの講師を務めるようになったのも、この独立がきっかけです。CACの中でもModusアカデミーのプロマネ研修を取り入れており、その後の展開を模索していた段階でした。そこで、CAC幹部から「辞めるなら、CACの文化や技術者の成熟度を十分に知っている森さんが外部講師としてやってよ」と。そして何回かの研修実施後に、アイ・ティ・イノベーションの林社長に研修成果などを報告した折に、「Modusアカデミーの正式講師として、質の高い研修プログラムを各社に提供してくれるととても助かる」という嬉しい言葉をかけてもらい、研修講師を業務として行うことになりました。

講師をしていて実感する、IT業界の問題点とは?

森 徹夫さん

現在のところは月2~3回ぐらいのペースで、PM育成コースの講師をしています。受講者は、システムインテグレータやユーザー企業の情報システム部門にいるプロマネとしての経験が比較的浅い人が多いですね。プロジェクト初期計画段階を対象としたコースの内容は、プロジェクトマネジメントの動向、失敗・成功の要因に関する講義や“リスクマネジメント”を主眼とした参加型の実践的なワークショップです。使用する事例は、実際のプロジェクトを元に、受講者がプロジェクト計画の“勘所”を頭だけの理解ではなく、肌で感じ、体感できるように工夫しています。参加者は、時間に追われると言いながらも、結構、楽しみながら学習している様子ですし、私自身も毎回、とても有意義で刺激的な時間を過ごしています。

しかし、真剣勝負のビジネス研修ですから、当然楽しいだけでは済みません。問題点が浮かび上がることもあるし、大きな課題を目の前に突きつけられることもある。私自身が研修を通して、IT業界の問題点や教育の難しさを実感することも多々あります。では、こうした「身近な問題点」とは、いったいどんなものなのか……。その具体的な内容と解決法は、次回にお話しましょう。

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