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2007年3月20日

【日進月歩の「IT立国インド」】第一回 「インドに見る“学ぶ喜び・働く喜び”」

「インドに見る“学ぶ喜び・働く喜び”」

私は、2007年1月30日からインドへの視察ツアーに同行しました。そこで受けた衝撃について、少しご紹介しましょう。

10時30分成田発、MALAYSIAN AIRLINE 89便でクアラルンプールを経由し、ムンバイへ向かいました。目的地はムンバイから自動車で4時間ほどのプネという都市です。
インドにおけるITの発展は非常に目覚しいと言われ、TVやインターネットで日々情報が発信されています。
しかし、先進国に比べれば、一般の生活水準の向上は、まだまだこれから。
自動車の増加に道路の整備が間に合わず、朝・夕の渋滞は問題になっています。

また、一部のショッピングモールを除けば、日本人があたりまえと思っている欧米型の生活用品の入手は楽ではありませんし、プネは観光地ではありませんので、外国人を見かけることも、そう多くはありません。
IT先進国でありながら、経済・生活面の整備はこれからという状況ですから、ちょっとアンバランスな印象を受けます。

訪問先は、ITパーク、C-DAC、プネ大学、研修センターなど。
もっとも印象に残ったのは、C-DAC (Centre for Development of Advanced Computing) の卒業生さんとの面談でした。
C-DACは、1988年3月に設立されたインド国営の教育・研究機関です。
卒業したばかりの2名の方(男女1名ずつ)のお話を聞きましたが、1名は名前を聞けば誰でも知っている超一流のIT企業への就職が決まっており、もう1名は、C-DACの職員として働かれるとのことでした。

驚くべきことに、あどけなさの残る表情で女子の卒業生さんが「C-DACで勉強して、私は24時間がんばれることを知りました。」と発言されたのです。
もう1名の男子の方も「C-DACで勉強して、私は20時間がんばれることを知りました。」とコメントしていました。
何も徹夜で勉強することを推奨しているのではありませんし、ただ時間だけに注目しているのでもありません。
その真摯な眼差しに、日本人がかつて持っていたにもかかわらず、昨今見失っている“直向さ”を見たからです。

インドの人達にとって、「学ぶ」→「高等教育を受ける」ということは、恵まれていることの象徴でもあります。
周囲から押し付けられたものではなく、むしろ「学べてうれしい、誇らしい」といった想いが、その眼差しと言葉から伝わってきます。
「勉強したい」「一生懸命仕事をして役に立ちたい」「良い収入を得て家族を楽にしてあげたい」など、人として基本的で、しかも尊い意思を、そこに感じました。

社会的インフラに恵まれ、明日の食事に困ることのない日本。
しかも若い世代の就業意欲が下がっている昨今。学ぶこと、働くことを重荷にしがちな現実があります。
自ら主体的に学ぶ、そして仕事に活かす。
そんな当たり前のことをもう一度見直すことから、小さな意識改革が始まるのかもしれません。
今後、世界各国の豊富な人材と機会を繋ぎ、利益を伸ばす「グローバルビジネス」は避けて通れない道です。インドで見た“学ぶ喜び・働く喜び”を伝えつつ、架け橋となる人材の育成をサポートして行きたいと思います。

(株式会社アイ・ティ・イノベーション 鈴木遊子)

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