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2007年3月30日

【日進月歩の「IT立国インド」】第二回 「インドの教育と英国統治の名残り」

「インドの教育と英国統治の名残り」

第2回目は、インドの教育と英国統治の名残りについて少しふれてみましょう。
インドの教育はこのところマスコミでも盛んに取り上げられていますのでご存知の方も多いかと思います。
世界初の大学“ナランダ”が設立されたのもインドでした。
そもそも、インドにおける教育の始まりは、BC1200-1000からBC600にかけてのヴェーダ時代(ヒンドュー教の時代)と言われています。社会学、文化を中心に、暗記主体の教育がすでに始まっていました。
それから、宗教中心とした仏教の時代に入り、医学や美術学、ヨガやアユルヴェーダなどが発展しました。

そして、イスラムの時代を経て、1800年から1947年まで英国統治下の時代となります。この時代に法学、工学、英語を中心としたいわゆる英国式の教育体系が富裕層に広まりました。
そして1947年の独立。独立当時21であった大学数は、現在は250以上となっています。
6歳から6年間の義務教育と高校が4年間。高校卒業後は専門学校(3年)、短大・専門学校(2年)、ジュニアカレッジ (2年)のいずれかに進みます。
大学が3~4年、大学院は2年間ですが、成績の良い人は飛び級をすることも珍しくありません。

このような予備知識をもとに、今回の視察ツアーでは、インドへの留学生全体の35%が学ぶと言われているプネ大学を訪れることができました。
プネ大学のキャンパスで目にする校舎と花壇。
古めかしくも見える建物を大事に使い続けている様子や、英国のガーデニングの影響でしょうか?暑い気候の中にも鮮やかな花々の咲く花壇がしっかり作られている様子は英国統治の名残りを感じるものです。
一般に大学は富裕層が行くところとされていますが、お金持ちの子弟でなくても、成績の良い若者は、村中の人がお金を出し合って大学入学を支援するとのことです。
そんな期待を背負って大学に進学する人は、カースト制度の影響を受けにくく、エリートの道を約束されているIT関係に進む人が特に多いようです。

大学に進学し、体系的教育の中でITを学び、世界的に名前の通ったIT企業に就職。
グローバルプロジェクトのブリッジSEやコーディネータとして活躍するというのが、代表的なコースです。
国を跨いだオフショア開発では、ただ単に英語ができるということだけでなく、お互いの異なった文化を理解し、本音のコミュニケーションができ、先入観念を超えたグローバルな感覚を備えた人材が必要とされます。
歴史的背景も文化も生活も異なっているのですから、お互いに歩み寄りが必要です。日本人の“当たり前”を超えたところで、目標と意識を共有することが大切でしょう。

(株式会社アイ・ティ・イノベーション 鈴木遊子)

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