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2007年8月17日

【特別対談】第一回 中電シーティーアイと八木社長のプロフィール

インドIT研修視察の旅での出会い


今回の対談は、八木社長とはほとんど打ち合わせなしで、ぶっつけ本番ということですので、何が飛び出すか楽しみです。40分という限られた時間ではありますが、よろしくお願いいたします。
ご来場の皆さまは、中電シーティーアイ殿が、中部を代表するITソリューション企業であることを、すでにご存じだと思います。八木社長も中部では非常に有名な方なので、改めて私からご紹介をすることもないかとは思いますが、いろいろなご経験をされて、ITの世界にはマネジメントで入られたとお聞きしています。
実は、私は今年の1月末から2月末まで、インドのムンバイ、プネ、バンガロールの視察をなさった八木社長に同行させていただきまして、何と8日間も寝起きをともにいたしました。八木社長は非常に国際感覚豊かな方でありますし、ITの世界でマネジメントをされてきただけではなく、もっと広いご経験をお持ちで、話題も豊富です。非常に楽しく同行させていただきました。ですから今日、またこうやってお話できるのを楽しみにしていました。 それでは、まず八木社長のほうから、自己紹介ならびに事業について、簡単にご紹介いただきたいと思います。

八木
八木でございます。私は先ほど林さんのお話にありましたように、この1月の終わりから2月の始めにかけて、インドを訪問させていただきました。
それからしばらく経って、林さんが私のところにいらっしゃるということになりました。後ほどお話しますが、弊社はインドに研修生を送っていまして、林さんはその研修生にお話の依頼に来ると伺っていました。ところが林さんは何と、研修生でなく私に話せと言うのです。固くお断りしたのですが、とうとう林さんの口説き上手に負けました(笑)。それでは講演ということでなくて、私が事前に準備しなくてもよいやり方ならやってもいいということで、こういう対談形式にさせてもらいました。対談の場合でも、普通もう少し打ち合わせがあるのだと思いますが、そういう事情でございますから、私は今日、ほとんど打ち合わせもせずにノーアイディアで参りました(笑)。一つよろしくお願いいたします。

中電シーティーアイの成り立ちと八木社長

八木
まず私の略歴をお話いたします。私は中部電力に入社しまして、どちらかというとIT関係よりも、企画や営業や支店での仕事が多かったのです。そのうち、業務で関連企業などを見るようになりました。当時は電力の自由化を控えていて、経営環境が厳しくなり、中部電力グループ企業の再編成をするということになりました。当時、中部電力関係では情報系の会社が2つありました。旧中電コンピューターサービス株式会社(シーシーエス)、それから株式会社シーティーアイという会社です。この2社も、これからの時代は競争が厳しくなるから合併したほうがいいということで、私がその合併の仕事をやりました。それが終わって、やれやれと思っていたら、「お前がそこに行け」という話になりまして(笑)、社長に就任したという次第です。


八木社長は、以前アメリカにも駐在されたことがあるとお聞きしていますが、それはどういう理由での駐在だったのでしょう。

八木
これは中部電力が、ワシントンに事務所を開いておりましたからです。電力会社が何で海外に事務所を置くかと言いますと、そもそもの成り立ちには、原子力発電所を稼動させる場合に、濃縮ウランはほとんどアメリカから買っていたという事情があります。そうしますと、濃縮ウランが使用済になった場合に、再処理にイギリスやフランスに出さなければならない。しかし、アメリカは実は、非常に核不拡散政策の強い国で、アメリカの承認を得ることが難しいということがありました。その手続きを円滑に進めるとか、あるいは原子力やエネルギー全般の情報を得る必要がありまして、ワシントンに事務所があったのです。
そこに、私は1985年から91年まで、今から15年から20年くらい前になりますけど、所長として5年間ほど勤務しました。

環境解析の仕事でドバイ進出


それでは、中電シーティーアイの事業内容や、その特徴についてお話をお聞きかせ下さい。

八木
先ほどお話しました経緯で、私どもは中部電力グループの唯一の情報子会社ということになりましたから、中部電力およびグループ会社の仕事が圧倒的に多いです。そういう意味では、いわゆるユーザー系のソフト会社ということになります。割合にして85~90%近くが中部電力およびグループの仕事で、残りがそれ以外の仕事ということです。
その他に一般的なシステム開発ももちろんやりますが、電力会社ならではの特徴的な仕事もあります。例えば、電力会社が大きな発電所を造るときに、埋め立てを伴う場合があります。その関係で、海洋の環境解析の仕事を多く手がけてきました。また、ここ中部は、トヨタさんはじめメーカーさんが強いところですから、メーカー関係のCAEやCAD、あるいは数値解析が比較的強いのが特徴かと思います。
とりわけ環境解析は、他社さんではあまりやっていらっしゃらないという感じがします。例えば、2005年からオープンいたしました中部国際空港の埋め立ての際には、ここはのり養殖の盛んなところですから、埋め立てが海洋や漁業に与える環境影響評価の解析を私どもの会社がやっています。他にも、琵琶湖ですとか、いま東京湾で赤潮が漁業に与える影響とか、そういう解析をやっております。
国内では最近、大型の埋め立て案件が少なくなってきたのですが、いま中東で非常に開発が盛んです。中東でもとりわけドバイが盛んです。私もこの2月にドバイ行って来たのですが、もうすごく大きな「ザ・タワー」という名のビルを建設中です。これが完成すると800メートルの高さになって世界一のビルになるというのですが、それを皮切りに、現在ものすごい開発ラッシュが続いております。
ドバイの現地にいる商社の人の話を聞きますと、高層ビルを造るクレーンがございますが、その世界中のクレーンの3分の1はドバイにあり、残りの3分の1が中国全土に散らばっていて、残りの3分の1がその他、世界中にあるという話です。
ドバイでは海をどんどん埋め立てています。ヤシの木型だとか、あるいは世界の5大陸を模した埋め立て地もあります。あるいは、ドバイ・クリークといって20キロ近く海の水が街の中に入り込んでいる水路がありますが、この水路は今行き止まりになっていて、環境があまりよくないものですから、ぐるりと循環するように海に抜いて、ドバイを新しい水の都にしたいという。このような意欲的な都市開発計画をやっています。
開発行為には、ほとんど水に関わる環境解析が伴ってきます。私どもは実は、ドバイのアラブ首長国連邦大学と数年前から共同研究をやっていたのですが、それが認められて「ぜひドバイに出て来てくれ」と言われました。そこで、2年前からドバイに事務所をつくりまして、そちらでも仕事をやっております。この辺が、弊社の一番の特色かと思います。


八木社長の今のお話から、中電シーティーアイさんの仕事の幅の広さ、一般的なユーザー企業とは違う国際的な活動がよくわかりました。それでは、今回のテーマである人材育成について伺いたいと思います。

(次回に続く)

構成:萩谷美也子

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