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2007年9月11日

【特別対談】第三回 中電シーティーアイの人材育成

新旧、貧富が激しく入り混じる「インド人にびっくり」


今年、私は八木社長とともにインドにも行きましたので、これからそのときの写真を皆さんにお見せしながら、お話を続けたいと思います。 グローバルに活躍できる人材育成ということでは、八木社長としてはどういう形で制度化や仕組み化をお考えになっているのでしょうか。あるいはグローバル化ということの意味を、どのように捉えていらっしゃいますか。

八木
私もこの業界に入って4年くらいなのですが、つくづく思いますのは、このようなIT産業、特にソフト開発やシステム開発は、基本的にやはり製造業、ものづくりだと思うのですね。ものづくりということになると、これは今、日本の全ての製造業がそうなのですけど、日本国内だけでものを生み出すことを考えていたら、絶対に国際競争に勝てない。少々リスクはあっても、国際的と言いますか、グローバルな視野でものづくりを考えていかないといけないと思っています。


そうですね。それではちょっと視野を変えて、インド研修のお話をしましょう。皆さん、インドというとどんなことを想像されますでしょうか? 大体の人が最初に言われるのは、「暑い」「街を牛が歩いている」「お腹が痛くなるんじゃないか」。そういう認識なのですね。私どもは日本の技術者をインドに連れて行って、一定期間インド人に混じりながら滞在してもらい、そこで新人教育をするという、ちょっと変わったIT技術者教育をしております。そこに中電シーティーアイさんからも参加いただいておりまして、今回、八木社長とお伴させていただいたのは、その視察で約8日間ということでした。ムンバイからプネに入り、プネからバンガロールという街に滞在しました。
これはプネの街の様子です。車の中から撮ったのですけど、ゾウとオート三輪車が共存しています。また、インドといえばやはりガンジーですね。インドのエレベーターは1階から始まるのではなくゼロ階があります。

このエレベーターの写真は、「インドはゼロを発見した国」という洒落です。この建物はタージマハールホテルで、非常に立派なホテルです。実際、ムンバイとかプネの街をご覧になられて、あるいは人を見られて、八木社長はどんなことをお感じになられました?

八木
インドというのは、本当に何でもありという感じでしたね。こういう非常に古くて素晴らしい遺産があるかと思うと、さっきの写真のようにゾウが街の中を歩いていたり、それから牛なんぞは、しょっちゅう歩いていますね。私の車を運転してくれたインド人の運転手が牛を指して「あれはシティー・カウだ」と言っていましたけどね(笑)。誠にのんびりした風景です。
それからインフォシスという会社に行くと、とても立派な施設で若い優秀そうな人がいっぱいいるかと思うと、街中にはまだまだ本当に貧しい人がいる。海外に行きますと、例えば車が止まると、子どもとかおばあさんが、ものをもらいに来たり、花を売りに来たりすることはよくあります。でもインドで私が一番びっくりしたのは、広い道の十字路の信号で止まったら、小学校4年くらいの女の子が2~3人、街の真ん中でアクロバットをやっているのですね。バック転をやったり、いろいろな技を見せていました。それで「お金をくれ」と言うのですけど、車の往来する道のど真ん中であんなことをやっているのは、危なくて仕方がない。ただ、彼女たちはこれから新体操を本格的にやるとすごい選手になると思いましたけど(笑)。こういうことで、本当にインドというのは何でもありですね。
「インド人もびっくり」という言葉がありますけど、あれも今回よく分かりました。インド人だったら、何があってもびっくりしない。したがって「インド人もびっくり」ということは、よほどびっくりすることだと。本当に私も「インド人もびっくり」ではなくて、「インド人にびっくり」しました(笑)。


私もまったく同感ですね。さらに写真をお見せしますと、これもムンバイの町ですが、先ほどのゾウとは違って、何かワイキキビーチとかヨーロッパのような感じもします。近づくとまた違うのですけど、遠目には非常にきれいです。
我々は、ムンバイから入りまして、空港の近くから、プネというデカン高原にある街にずっと車で登って行いったのですけど、道すがらはこんな感じです。

一応、舗装された道路、「高速道路」と称した、わりと品質の低い道路が表示されておりまして(笑)、緑の多いところです。だから行ってみることと、インドの現実と、自分たちが持っている知識のギャップはすごいです。私は7回行っていますので、もっと違うものも見えてきてしまっていますが。

猛烈に勉強するインドの若者たち


この写真はプネの郊外にありますソフトウェアパークというところです。こちらはインフォシスの比較的古い建物で、16棟建っています。これも世界的に有名な会社ですね。
それからTATAのソフトパーク。「こんなの作っちゃいました」(笑)という感じですね。
それからプネ大学です。大学の中にあるC-DAC(Center for Development of Advanced Computing)の本部で、ここが研修センターです。授業風景もちょっと日本とは違います。

八木社長は、ここに行かれて、C-DACの生徒たちとお会いになって、どのようにお感じになりましたか。

八木
これにはびっくりしました。一番印象的だったのは、C-DACの配下にあるACTS(Advanced Computing Training School)という機関は、インド人のIT技術者を専門に教育しているのですが、大学卒を対象に半年間で大学院レベルの教育をする。しかも実社会に入ってから必要とされる教育、いわゆる大学では学べないような教育をやるということです。それを1日12時間の土日なしで半年間やる。


そして、宿題が3時間ありますね。

八木
ええ、宿題も出ます。12時間授業があるのですから、実際に寝る時間は3~4時間しかないと思いますね。そこで、ちょうど卒業したばかりの男子学生と女子学生が話をしてくれました。彼ら彼女らは、「私は社会に出てからも24時間働ける自信がつきました」と言うのですよ。これには、「もう、たまげました!」という感じですね。


私もこれには本当に感動しました。勉強を一生懸命にやるのではなくて、必死にやる。一生懸命を超えている感じがしましたけど、彼ら彼女らに悲壮感があるかというと、そういうことでもないのです。

八木
そうですね。


やはり若い人に希望がある、目標がある。八木社長、これを見て思い出しませんか?

八木
あ、卒業式の写真ですね


ここではPM研修とアーキテクトの研修の2ヶ月、4ヶ月というコースがあるのですけれど、その終わりにこういうイベントをやっておりまして、ちょうどわれわれが行ったときにそれに出くわしました。そのときの感想をお願いいたします。

八木
われわれが行ったときに、たまたま卒業式をやっておりました。これはPMコースの2ヶ月コースの卒業式で、弊社から行っている女性は3ヶ月コースで、このあと卒業ということなのですけど、先生は基本的にインド人の方ですから、男性も女性もインドのサリーとか帽子を買って、インドの正装でイベントに出て、卒業証書を受け取るのです。同時に、皆さん英語でスピーチをするのですね。あれはなかなか感心しました。よく2ヶ月でここまでできるようになったなと思います。あとで、弊社から行っている女性と食事をしたのですけど、彼女も「私も1ヶ月後に卒業式です。話したいことがたくさんあるから、絶対に英語でスピーチするつもりです」と言っていました。これもなかなかのものだと思いましたね。


そのときに八木社長とお話したのですが、われわれは卒業式で、何かをやり遂げたという感動があるのは高校卒業くらいだと思います。大学のときは、私はちょっとダブったりしていましたので他の人とは別の時期に出ました。(笑)まあ、別の感動はありましたけれど。大人になってからこういう経験ができるということは、非常にいいことではないかと思うのです。

八木
そうですね。


そのあと、インフォシスに行きました。これは皆さんご存じですか? インフォシスの中の「ピラミッド」です。インド訪問はざっとこういう感じでした。

(次回に続く)

構成:萩谷美也子

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