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2005年6月10日

場(Ba)

場という言葉を特別な概念として用いてきたのはもともと自然科学の分野であったが、そののち哲学的なテーマとなり、今日ではナレッジマネジメントの分野などで使われ、経営学や組織論の用語としても定着し始めている。
一般的に場という概念は、プロジェクトチームなどの小集団の活動が活性化して、とても上手く進行している状況を指して用いられることが多い。その例としてよく取り上げられるのは、企業の新製品の開発時などに行われる肩書きを越えた率直な議論の場である「ワイガヤ」で、自動車メーカーのホンダ社の例が有名である。

もともと場という概念は、場所と密接に結びついている。それは同じ空間に居ることで容易に共有できる相手の表情、交わされる議論の文脈、視覚的・イメージ的な場面(シーン)、また音や香りなどの感覚刺激といった非言語的な情報が場の形成に重要な要素であると考えられているからである。
したがって最近の企業ではオフィス空間に、そのような場を容易に喚起できるようなガラス張りで気持のいい会議室を作るなどといった工夫をしているところもある。また役員などが個室のドアを開け放しにしたり、休憩コーナーにちょっとした議論ができるようなホワイトボードを置くというようなこともこのような場を演出する意図がある。
場というものが着目されるのは、組織活動が円滑に行われるために報告、連絡、相談(いわゆるホウレンソウ)的なコミュニケーションが形式的に行われるのではなく、組織を元々風通しよくしておいて、いつでも率直にコミュニケーションができるようにしておくことが、組織活動の生産性を著しく向上させると考えられるからである。

今日のように組織を取り巻く内外の状況の変化が激しい時は、組織の構成員は、常にその組織に影響を及ぼす文脈の変化や、仲間の置かれている状況などをインプットしておいて、一番適切な対応ができる人間が自発的に必要な行動を起すことが望ましい。また新製品を開発する、新事業を起すというような創造的な組織活動においては、それだけではなく創造的なアイデアが生まれる議論や会話を可能な限り多くできるようにすることが必要である。
組織のリーダーには、チーム活動に望ましいような場をいかに作り上げ、また維持できるかということも求められる。そのための決められた方法はまだ明確になっているわけではないが、求心力や人望のあるリーダーが率いる、所謂うまく行っている組織ではそのような場が自然とできているケースは多い。どのようにすればそのような場ができるのかということを心がけ、努力することもリーダーの役割と言える。

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